⛳ 「ゴルフを学ぶ」ということを根っこから見直してみよう(2)
ス〜ちゃんのGolf アカデミーへようこそ。
今回は前回の『⛳ 「ゴルフを学ぶ」ということを根っこから見直してみよう(1)』に続きまして「ゴルフを学ぶ」ということについて一緒に根っこから見直していきましょう。
❏ 「ゴルフを学ぶ」とは「ゴルフゲームを学ぶ」こと
前回ご説明しましたように皆さん方の多くは「ゴルフを学ぶ」ということは「主にスウィングを学ぶ」と思っていらっしゃいます。
「グリップを学び、アドレス(構え)を学び、クラブの振り上げ方を学び、振り下ろし方を学ぶ。特に腕や手をスウィングのどの位置の時にどうするかを学んだり、覚えたりして良いスウィングを身に付け、良い球を打てるようになれればゴルフが上手になるだろう」
といったように・・・。そして、
「この考え方は『99%のグループ』が選択している考え方」
でして、ゴルフの適切な上達スピードを損なうものでもあるということを一緒に観(※)てまいりました。
※ 誤字ではありません。私は「観察」のニュアンスがある時にはコチラの字を用います。
今回は
「それではどのような『考え方』が『ゴルフを学ぶ』/『ゴルフを習う』ということにふさわしいのか?」
ということについてご説明したいと思います。
「ゴルフが主にスイングを学ぶこと」という考え(先入観/固定観念)がゴルフ上達のスピードを遅らせているならば、私たちはその考えに変わるどのような「考え」を持てば上達のスピードを妨げないで済むのでしょうか?
それはズバリ
「ゴルフを学ぶとは『ゴルフゲーム』を学ぶ」
という「考え」です。
「ゴルフを学ぶとは『ゴルフゲーム』を学ぶ」という「考え」を持ちますと、もちろん、その中には「スウィング」も含まれますが、「スウィング」だけではなく他の項目もありますよね。
たとえばパッティング、アプローチ、バンカーショット、傾斜対応、コースをどのように攻めるかというコースマネージメント、メンタル等々・・・。
「ゴルフを学ぶ」ということが「『ゴルフゲーム』を学ぶ」ということでしたら、どのように学んで行くのがふさわしいでしょうか?
まず、7番アイアンなどのショットが当たらなければ話になりませんのでホドホドに打てる(※)ようになるまで「基本スウィング」を学びます。
※ 「空振りしない」、「度々、地面を掘ってわずかしか前進しないということがない」、「ちょくちょく隣のコースまで曲がっていってしまうということがない」レベルのことを指しています。
ずっと、お話していますように「そこに終始する取り組み方」がゴルフの上達スピードを妨げているわけですね。
でも、そこで皆さんからの「でも、そのショットが安定しないんですもの」という声が聞こえてきそうです👂
そのショットが長い間取り組んでも安定しないのはそれもスウィングに関する「99%のグループ」の考え(偏見/固定観念)を持っているためのなのですが、今回はスウィングの話ではありませんのでスウィングに関する「1%のグループ」に入る話は後日に譲ります。
さて、仮にホドホドのショットが打てるようになったとして話を続けましょう。
前回の『⛳ 「ゴルフを学ぶ」ということを根っこから見直してみよう(1)では「時間」と「エネルギー」を注いだことが上達すると申し上げました。
では「新しい考え方」として採用しました
ゴルフを学ぶとは「ゴルフゲームを学ぶこと」
という考え方に沿った場合、私たちゴルファーはどこに「時間」と「エネルギー」を注いだらいいのでしょうか?
大部分のゴルファーはゴルフに|充《あ》てる時間が限られていますからね。その限られた時間を何に使うかはゴルフの上達にとってとても大切なことです。
その「どこに?」/「何に?」ということを決めるためにも、
「ゴルフのゲームとは?」
ということについて一緒に考えてみたいと思います。
「ゴルフのゲーム」っていったいどういうゲームなんでしょう??
・・・・・・
そうですね。ものすごく要約しますと
「打数の少なさを競うゲーム」
と言えるかと思います。
というわけで、打数を減らして行くことに「時間」と「エネルギー」を注いだら良いということになります。
「では、打数を減らしやすいところはどこか?」
ということが次の問いかけになります。
ゴルフがまだ上手ではない方たちのプレーを観ていますとグリーン⛳に乗るまでは3回だったけれど、グリーン上で3回、4回かかるというケースやグリーンの直ぐソバまで来たけど、そこからカップに入るまで5回かかったというケースをしばしば見ます。
カップの近くに来て「これはまあ入るでしょう」という距離は「OK」(欧米ではコンシード)してもらいますね。
AさんとBさんのグリーンに乗るまでの打数が同じだったとして、このギリギリOKしてもらえないの短い距離をAさんは18ホールで18回外し、Bさんは18回全部入れたとしましょう。これはものすごく極端な話ですが、ここのところだけでAさんとBさんは18打も違うことになります。
Bさんが半分外して半分入れたとしましても、AさんとBさんのスコアの開きは9打あります。
10打違うとずいぶんゴルフゲームの力量が違いますね。
では、ドライバー、フェアウェイウッド、アイアンなどの精度を上げて10打縮めることはどうでしょうか? それは一般的に非常に時間がかかることですね。
タイガー・ウッズはこれまでPGAツアーで80勝以上していますが、そのタイガーの優勝時のフェアウェイキープ率が50%強に過ぎないというデータを見たことがあります。
才能、身体能力、技術、練習時間、支給クラブのどれをとっても恵まれている彼がその位の数字なのですから、週1回練習に行く一般アマチュアゴルファーがその週1回の練習でフェアウェイキープ率を上げて10打縮めるということがどういうことか・・・おわかりいただけるかと思います。
ご説明したことから私は
「カップ⛳からのゴルフ」
をご提案させていただきたいと思います。「カップ⛳からのゴルフ」は
カップから距離の短い(※)ショットの技術ほど大切にするゴルフの取り組み方
※ 一部例外があります。
です。
普通は逆にティーグラウンドでドライバーを打つから、ドライバーがうまくなるように練習で練習して、次にフェアウェイウッドやアイアンを強化して・・・というように考えますね。
カップから考えて、その組み立てで練習している人は非常に少ないですね。
練習場を一回りしてみればそのことは一目瞭然(いちもくりょうぜん)です。遠くへ飛ぶショットを練習している人が圧倒的に多いですね。10y以内の直ぐソバに打つアプローチやパッティングを練習している人はほとんどいません。
それもそのはずですね。「99%のグループ」はゴルフを≒フルスウィングと考えているわけですから。練習場やスクールで打っているゴルファーの現実は
「その『考え』の反映」
に過ぎません。
「ゴルフを学ぶ」=「ゴルフゲームを学ぶ」と適切に考えるゴルファーにとって、「OKが出ない短いパット」がまずは大事だということをお話しましたが、次回は「OKが出ない短いパット」の後はどのような技術が大切で、「時間」と「エネルギー」を注ぐ価値があるかについてご説明したいと思います。
お楽しみに!
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