⛳ 「根っこから見直してみよう」と思った理由

 

ス〜ちゃんのGolf アカデミーへようこそ。

 

近いうちにゴルフに関するいくつかのことにつきまして「根っこから見直してみよう」ということでお話しようかと思いますが、今回はそのように私が思うようになった理由をお話したいと思います。

 

私は40年以上ゴルフをプレーして来ました。またその間、教わる立場も経験し、今は教える立場にいます。

 

その体験を経(へ)て私が思いますのは


「はたしてゴルフというのは多くのゴルファーが思っているように、そしてまた他のゴルファーを私が見て来たように上達することが本当に難しいものなのだろうか? 進歩の程度はこんなものなんだろうか🤔?」


ということです。

 

プロの選手のスウィングや飛距離はこの40年間で飛躍的な進歩を遂げました。1998年の米国PGAツアーの賞金王で、毎年宮崎で開催されるダンロップフェニックストーナメントで2001年に優勝したことのあるデビッド・デュバル選手の当時の平均飛距離は286yで、ツアーでも第6位の飛ばし屋でした。

 

今では米国LPGAツアーで一番飛距離の出る女性選手が285y前後飛ばしていますから、この25年ほどで見てみてもそのことは明らかでしょう。活況な日本女子ツアーの選手たちもそれぞれ素晴らしいスウィングになってきましたものね。

 

この間、道具も進化し、ドライバーで言えば1980年のテーラーメイドの初代メタルウッドの体積が160ccほどだったのに対して今では460ccと約3倍に増えてプロの飛距離も恩恵を受けました。

 

対して一般アマチュアの世界ではどうでしょう?

 

この数十年で道具の進化を受けて40y、50y、60yと伸びてきたでしょうか?

 

スコアは伸びて来たでしょうか?

 

今、私は教える立場にいまして比較的多くの一般のアマチュアゴルファーを拝見する機会がありますが、ドライバーが進化し、飛距離の出るフェアウェイウッドが登場し、7番ウッドが登場し、ユーティリティが登場し、ドルフィンウェッジをはじめとしたバンカーから脱出しやすい至れり尽くせリのサンドウェッジが登場し、2ボールパターやスパイダーをはじめとした安定性を売りにした大型マレットパターが登場しても、一般アマチュアゴルファーの上達スピードは正直数十年前とあまり変わっていないように感じます。

 

5番ウッド、7番ウッドやユーティリティはもともとレディースゴルファー、シニアゴルファーや一般ゴルファーのために開発されたものです。それらの恩恵を今、十分に受けているのは上級者やプロの選手たちです。


さて、

 

「そのようにゴルフの道具やスウィング論が進化したのに一般アマチュアの上達スピードにそれなりの変化が見られないのはどうしてなのか?」

 

ということについて私はここ数年考えてきました。

 

その結果、一つ気づいたことがあります。

 

それは

 

「ゴルフを教えるゴルフレッスンの分野にまだ『発見されていないこと』、『抜け落ちていること』があるのではないか🤔? それもとても大切なことが・・・」

 

ということです。

 

もちろん、ゴルフのスウィング論はいろいろと新しいものが出て来ています。そして、それはプロや上級者には役に立つものにはなっているのかもしれませんが、平均的なアマチュアゴルファーの役に立っているようには私には思えないんですね。

 

「まだアマチュアゴルファーに効果のあるレッスン法が発見されていない」

 

というのが実情ではないかと気づいたのです。

 

以前は一般アマチュア、レディースゴルファー、シニアゴルファーの多くは3番アイアンを打つことが出来ないため、3番アイアンの距離を打つことは5番ウッドで調節するなど難しいことを要求されてきました。しかし、同じ距離を打つ7番ウッドの登場によりまして、その距離を打つことが可能になりました。

 

「やさしい道具の出現で無理と思われていたことが可能になった」

 

ということです。

 

ルフレッスンの世界では、私は言ってみれば未だに3番アイアンに当たるものしか世に出ていないような気がするのです。

 

デビッド・レッドベター(※)が1990年代に登場し、脚光を浴びてからは「プロを教えるインストラクター」のスウィング理論がアマチュアに降りてくる形式になっているように私には見えます。しかし、それは「プロ仕様のクラブのみが存在し、一般アマチュアはそのクラブ以外にクラブを選ぶ選択肢がない」のと同じようなものかと思います。

※ 現代ゴルフインストラクターの草分け的な存在。ニック・ファルド、ニック・プライスをメジャー制覇に導き、脚光を浴びた。著書『アスレチックスウィング』が有名。

 

実際、レッドベターに弟子入りして成果を上げたニック・ファルドは毎日1,500発のボールを打ってレッドベターのスウィングが出来るようになったと言っていました。一般アマチュアにはそこまでの時間はとてもありませんし、それ以前にファルドほどのゴルフセンスがある人が一体何人いるでしょうか?

 

ファルドでさえも、それだけこなさなければ出来るようにならなかった動きを、どうしてせいぜい週1回、2回程度の練習機会しかない一般アマチュアゴルファーが出来るのか🤔と思うんです。

 

レッドベターの理論にしても、グレッグ・ノーマンやはじめの頃のタイガーを育てたブッチ・ハーモンにしても、マーク・オメーラを育てたハンク・ヘイニーにしても、いずれも大きな成果を残しているので素晴らしいとは思いますが、一般アマチュアゴルファーに対してはどうなのかという疑問がつきまといます。

 

そこで、私は

 

「ゴルフレッスンの『お助けクラブ7番ウッド』に当たるものは何なのか?」

 

ということをここ何年か探して来ました。

 

その結果、

 

「今まで光を当てられることのなかった視点からゴルフスウィング、つまりゴルフクラブという特殊な道具でゴルフボールを打つことを根本から見直してみることが、ゴルフレッスンの『お助けクラブ/アマチュア救済クラブ7番ウッド』に当たるものを発見する糸口ではないか」

 

と見当をつけ、それを探り続けました。

 

そうしますといろいろと未発見のものが出てきまして私自身、スウィングを理解するのに大変役に立ちました。

 

こちらで私が「一般アマチュアゴルファーのゴルフ上達を目的として」発見しましたことを次回からご紹介させていただきます。

 

                         

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